今回は、浜中町の昆布を使って商品を開発、昭和35年から昆布の魅力を発信し続けている「鳥居商店」さんをご紹介。
鳥居商店さんは、浜中町霧多布の湯沸岬の近くにある小さな商店です。クリーニング屋さんと併設されていて、普段は浜中町内の人も行き来しています。鳥居商店さんは、昭和35年に創業されていますが、今の加工場を兼ねた店舗ができたのは平成12年ごろ。
笑顔が素敵で話し上手な鳥居商店のお母さん。
私もクリーニングを出しにいったついでにお母さんにお話を伺って来ました。
店内に入ると、昆布を加工した商品がずらり。
浜中町では、昆布漁が6月から始まり、9月中ごろまでの操業と決められています。浜中町の昆布は主に棹前昆布、長昆布、厚葉昆布、猫足昆布の4種類が代表的で、それぞれ昆布によって特徴が異なり、それらを活かした商品が浜中町では生産されています。
鳥居商店さんのおすすめポイントは、”ちゃんと天日干しされた美味しい昆布を使っている”こと。
昆布は、天気がよくなかったり、うまく乾かない時には昆布専用の「乾燥機」を使って、昆布を乾燥させます。しかし、鳥居商店さんはせっかくなら、と浜中漁協さんと交渉し、天日干しされた昆布を主に原材料として商品を生産しています。
この日、鳥居商店さんに並べられていた商品をご紹介。
まずは鳥居商店さんの代表商品、「金鈴とろろ昆布」。こちらはお母さんもおすすめ、ということでした。390円(税込)。
「金鈴とろろ昆布」は、「猫足昆布」を主原料に作られています。ちなみに、なぜ「猫足昆布」という名前なのか、というと、根っこの部分が猫の足の形に似ているから、ということでこの名前がつけられたのです。
この写真だと少しわかりづらいかもしれませんが、これが昆布の根っこの部分。
猫足昆布は、現代人に不足しがちな、カルシウム・ビタミン・ミネラル・水溶性食物繊維が豊富に含まれており、高血圧・脳卒中予防や便秘解消、ダイエット効果など、健康にも美容にもいい食材なのです。
お吸い物、お味噌汁、納豆や大根おろしに入れて食べるのがおすすめ。
ちなみに、「金鈴とろろ昆布」は霧多布温泉ゆうゆのお土産コーナーでも購入することができます。
お次はこちらの「サラダ菜昆布」。「サラダ菜昆布」は、昆布漁が始まったばかりの6月ごろにとれた棹前昆布を加工したもので、昆布を約1mmの太さに細かくしたものです。
棹前昆布は、7月の前に採取されるもので、別名「早煮昆布」とも言われ、大変柔らかい昆布で、出汁用よりもそのまま食すのに向いています。
「サラダ菜昆布」は、名前の通り、サラダにかけたり、スープに入れたりといった食べ方がおすすめ。こちらは432円(税込)。
こちらの「べんり菜昆布」も長昆布を使用したもので、7月上旬〜中旬ごろにとれた、「サラダ菜昆布」よりは少し成長した昆布を使っているそう。なので、「サラダ菜昆布」よりも少し味が濃く、こちらはおにぎりに使ったり、和え物に使ったりと、幅広く活用知ることができます。こちらも432円(税込)。
そしてこちらは「煮物昆布」と「さお前早煮昆布」。
先ほどの細く切った昆布と違ってそのままの昆布の形を利用しているので、より昆布感がありますね。(笑)
「煮物昆布」は、だいたい8ー9月に採れる昆布を使用し、「さお前早煮昆布」は「サラダ菜昆布」と同様、6月ごろに採れた昆布をしようしているとのことです。
こちらは2つとも540円(税込)。
上記の昆布商品は、鳥居商店さん以外に「霧多布湿原センター」さんでも購入することができます。
最後はこちら。「だし昆布」と「根昆布」。こちらはここ鳥居商店さんか、ネット通販で購入することができるということでした。
こちらの根昆布は、「長昆布」の根っこ。根昆布は、葉の部分に比べて栄養価が高く、また昆布から少ししか採れないという希少価値もあり、健康に良いと重宝されています。低カロリーですが、大豆に匹敵するたんぱく質を持ち、ヌメリ成分のアルギン酸やフコイダンが胃の中に入り、水分を含むことによって満腹感が得られます。(引用:鳥居商店「おすすめ商品」ページ)
根昆布は出汁に使ったり、煮物に使ったりするのがおすすめ。こちらも540円(税込)。
では、昆布と健康のつながりや、昆布の活用方法・レシピ、昆布の豆知識など、様々な情報が掲載されているので、是非のぞいてみてくださいね。
浜中町昆布物語〜昆布のいろいろ〜(浜中町観光協会)
住所:浜中町霧多布東2条2丁目46番地
TEL:0153-62-2516
FAX:0153-62-3015
e-mail:e-konbushop@torii-shouten.com