今回は、霧多布の湯沸山の中央あたりに位置する「霧多布温泉ゆうゆ」(以下「ゆうゆ」)をご紹介。
国道44号線から茶内駅に向かい、そのまま林道を進むと見えてくる繁華街が霧多布地区。
霧多布地区には、浜中町の役場が存在し、浜中町の中核的な役割を担っています。役場の近くには商店街やスーパー、寿司屋「ひらの」をはじめとした浜中町の食材を楽しめる飲食店が立ち並び、観光スポットにもなっています。
この中心街を抜け、標高約40メートルの湯沸山(とうふつやま)に登ると見えてくるのが「ゆうゆ」です。
この温泉施設、正式名称は「浜中町ふれあい交流・保養センター」と言われ、もともと町民の健康作りや交流を目的に作られた施設です。しかし、道東では最東端とも言えるこの地域に存在する温泉は、北海道の東、道東旅行を楽しむ観光客にとっては外せないスポットとなっており、日々地元のひとや観光客で賑わっています。
そんな地元民に愛される温泉「霧多布温泉ゆうゆ」を今回体験してきました。
<「ゆうゆ」ってどんな温泉?>
霧多布温泉ゆうゆは、約7000年前の「白亜紀」時代の地層、約2000メートル地下から温泉水が汲み取られています。「白亜紀」は恐竜が生存していた時代です。この時代の温泉水とはロマンが感じられますね。泉質は、ナトリウムー塩化物泉です。神経痛や慢性婦人病、冷え性等に効果があると言われており、疲労回復したい人にはおすすめの温泉です。
<早速ゆうゆに潜入>
中に入ると、浜中町のシンボルである「エトピリカ」をモチーフにしたキャラクターたちがお出迎え。ちなみに、エトピリカは国内だと、ここ霧多布が陸からエトピリカを見ることができる地域なのです。
早速、ここで靴を脱いで中に入ります。
ロッカーは、左手の鍵なしと目の前の鍵付きロッカーがあります。鍵付きは100円ですが、返却式のロッカーになっています。
入ってすぐ右手に券売機。入浴料金は、大人(中学生以上)が一回500円。小人(小学生)が一回250円。お得な回数券も販売されており、大人は11回分で5000円、小人は11回分で2500円で販売されています。回数券だと一回分がお得になっちゃうんです。こちらの券売機で入浴券を購入したら、隣のカウンターに手渡して、いざ入浴!
こちらが浴室の入り口。さらに奥に進むと・・・
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
なんと、こーんな暖簾が・・・!
そうなんです、ここ浜中町はかの有名なアニメ「ルパン三世」の作者モンキーパンチ先生の故郷。
なので、浜中町のいたるとことでルパンのキャラクターたちを見つけることができるのですが、霧多布温泉ゆうゆではこの暖簾をはじめ、休憩所のルパンフィギュア、お土産のルパングッズなど、たくさんのルパンを見つけることができます。
こちらが「ゆうゆ」入り口にあるルパンのフィギュアたち。
お風呂は週ごとに男女で入れ替わるシステムになっています。ルパンと不二子ちゃんを見間違えないようにしてくださいね(笑)
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
脱衣所はこんな感じ。脱衣所のロッカーも100円ですが、返却式です。良心的。
脱衣所にはドライヤーやちょっとしたアメニティも用意されています。ドライヤーは各脱衣所に2〜3台備え付けられているので、待ち時間もほとんどございません。
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
体洗い場はこんな感じ。椅子と桶は片付けられているので、各自確保し、使い終わったら元の場所に戻してくださいね。リンスインシャンプーとボディソープが備えつけられているので、特にこだわりがなければ持ってくる必要もありません。
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
お風呂は広々としていて、各風呂、ジャグジー風呂をはじめ、外には露天風呂もご用意。
500円で入れる温泉とは思えないこのクオリティ。露天風呂からは、霧多布湿原を背景に、霧多布の中心街を眺めることができます。また、霧多布では天気もよく、空気が澄んでいる時には流れ星が肉眼でもうっすら見えるほどの綺麗さ。露天風呂からも星空を眺めることだってできちゃいます。夜の時間帯は空いていることも多いので、露天風呂を独り占めできるかも。
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
また、サウナも各温泉に備え付けられており、広々とした空間でサウナを楽しむことができます。また、ノーマルタイプのサウナと、ミストタイプのサウナの2種類があるため、行くたびにどちらのサウナに入れるのかワクワク。冬場の霧多布はとても寒いので、ここでゆっくり温まってくださいね。
<ご飯も食べれる「レストラン きりたっぷ」>
お風呂から上がったあとはご飯もここでたべれます。
2018年10月1日から指定管理が入り、「霧多布温泉ゆうゆプロジェクト」が始まりました。
そして、12月にオープンされたこの「レストランきりたっぷ」。
浜中町の食材を使ったラーメンや丼物、定食等をここで楽しむことができます。
メニューはなんと40種類以上。
(写真は霧多布温泉ゆうゆ様よりご提供)
営業時間は、午前11時30分から午後2時までのランチタイムと、午後4時30分から午後8時30分までのディナータイム。
豊富に取り揃えられたメニューは、何を食べるか迷わせるほど。価格も450円〜とお手頃です。
北海道では欠かせない「いももち」や「ザンギ」といったおつまみもご用意。ビールや日本酒もご用意しているので、ちょっとした晩酌にもいかがでしょうか。またここ「ゆうゆ」でしか味わうことのできない「昆布ソフト」(400円)もおすすめです。
「レストラン 霧多布」公式ページ:http://kiritappu-yuyu.com/restaurant/
こちらが「昆布ソフト」。霧多布産の美味しい昆布スティックも付いてきます。ソフトクリームには昆布パウダーがかけられています。濃厚なソフトクリームはやみつきになります。この美味しさゆえに、地元民でもこのソフトクリームを食べに遊びにくる人もいるほど。
<休憩スペースでゆったりと>
お風呂から上がったロビーには、休憩スペースがあります。
足をゆーったりと伸ばせるこの休憩スペース、お風呂から上がったあとここでグダグダするのもおすすめ。(笑)マッサージ機もあります。(有料)また、無料wi-fiも通っているので、少し作業をする場所としてもおすすめ。
売店で売っているお酒や浜中町で作られている牛乳の「小松牛乳」、浜中町でチーズ工房を営んでいる「おおともチーズ工房」さんの大人気飲むヨーグルトなどをここで購入することができるので、ぜひ飲み物を用意してゆっくりしてくださいね。
こちらがおおともチーズ工房さんの「Drink Yogurt」。
休憩スペースの前に広がる霧多布湿原。湿原を一望できるスポットとしても有名なゆうゆです。
高いところから見下ろすことができるので、霧多布中心地を眺められるのもポイント。
霧多布大橋で湯沸山と霧多布湿原側の陸地が繋がっていることを実感できます。改めてすごい。
さらに、右手に浜中湾、左手に琵琶瀬湾を眺めることもでき、ここ浜中町独自の地形を楽しむこともできます。
休憩スペースは、個別のスペースと、こちらのファミリースペースの2つをご用意。
テレビも設置されているので、ここでゆっくり過ごすことも可能です。また、給湯ポットも備え付けられているので、温かいお茶を飲むことも可能です。
<ここでお土産を買わないと勿体無い>
ゆうゆオリジナルのグッズも販売しています。
温泉好きなら集めるであろう、温泉オリジナルグッズ。霧多布温泉ゆうゆと記載されたタオルは2種類販売されています。白い方はゆうゆのロゴが入っただけのシンプルなタオルで、なぜか惹かれてしまう一品。記念にいかが?
バニー姿の不二子ちゃんが目印のお土産販売コーナー。浜中町内でルパングッズが一番陳列されているのはここゆうゆです。浜中町限定のルパン三世ステッカーをはじめ、過去のルパンフェスでも販売された限定ファイル、Tシャツ等様々なグッズを購入することができます。
浜中町の食材を使ったオリジナルなお土産もここで購入することが可能です。漁家さんの奥様有志で集まった「霧多布ママキッチン」さんの昆布を使用したお菓子や昆布醤油、さらに大人気商品、飯高商店の「干し氷下魚」や、浜中町唯一の鹿ハンター、アウトドアアシスト「岩松ファーム」さんの鹿肉の缶詰等、こちらで販売しています。
<「霧多布温泉ゆうゆ」へのアクセス>
霧多布温泉は、浜中町の海側霧多布地区に抜けて、さらに最先端部分まで移動しなければならないため、車がない人はバスで移動するのがおすすめ。バスは、①浜中駅②くしろバス本社③厚岸駅前の3箇所から霧多布温泉ゆうゆ行きのバスが出ています。乗車時間は約20分。バスは電車の時間に合わせて発車していることが多いです。詳しい時刻などは、ぜひ調べてみてくださいね。
<入館時間>
午前10時〜午後10時(浴室利用は午後9時30分まで)
※入浴受付最終時間は午後9:00
<入浴料金(1回料金)>
大人:500円(回数券11回分5000円)
小人(小学生):250円(回数券11回分2500円)
※乳幼児は無料 ※ふれあい風呂は予約制
<所在地>
088ー1522
北海道厚岸郡浜中町湯沸432番地 浜中町ふれあい交流・保養センター(「霧多布温泉ゆうゆ」」
<電話番号>
0153ー62ー3726
霧多布温泉ゆうゆ 公式HP:http://kiritappu-yuyu.com/#yuyu